インドの青鬼

今では日本クラフトビール(一昔前で言う地ビール)界において、埼玉県川越市のCOEDO(コエド)ビールと並び世界に称されるビール長野県軽井沢町のヤッホーブルーイング。
世界的な数ある金賞を受賞している会社です。
よなよなエール水曜日のネコ・東京ブラック等様々な味わいのある、良質ビールを次々と生み出しています。
コンビニやスーパー等で、商品を見かける方も結構多いかと思います。
その中でも今回紹介したいのは、本格IPAビールのインドの青鬼になります。


このインドの青鬼も、4年連続モンドセレクション金賞受賞等数ある賞に輝いています。
IPA(インディア・ペールエール)ビールとは、18世紀のイギリスで長く過酷な航海の為に劣化しにくいビールとして造られた物です。
ホップをふんだんに使用している為に、苦味とコクが特徴となるビールです。
このインドの青鬼で言えば、通常のビールの4倍となるホップと2倍のモルトを使用して造られます。
更に品質も世界各国よりホップを厳選(アメリカ・イギリス・ドイツ・ニュージーランド等)し、
水は日本では数少ないミネラルを多く含むタイプの硬水浅間山の伏流水を使用してこだわって造られています。
これだけのこだわりのビールを、1缶267円で販売してしまうヤッホーブルーイングの良心的な価格設定にも感謝しつつ、今回試飲レビューをしたいと思います。


まず飲むスタイルですが日本で馴染みのあるのど越し重視の下面発酵ビール(ラガー・ピルスナー等)とは違い、味わい重視の上面発酵ビール(エール・スタウト等)の中のエールビールというタイプのビールになります。
なので美味しく飲む温度は、13度位が適温です(ヨーロッパで言う常温で、赤ワインの飲まれる適正温度)。
香りも良いので、少し口の大きめなグラスに注いでアロマも楽しんで下さい。
のど越しのタイプでは無いので、出来ればじっくりと味わって下さい。
炭酸も弱めです。
このビールの最大の特徴は苦味ですので、アタックはしっかりとした苦味が来ます。
その後から心地良い、フルーティーな味わいが追いかけて来ます。
このフルーティーさがあるので苦味は強いのですが、それほど飲みにくさは感じません。
アフターはスッキリとしています。
ビール・ウイスキー・焼酎乙類辺りが好きな方なら、この個性的な深い味わいにガツンとやられるかもしれません(笑)。
簡単に言ってしまうと、辛口や苦味の好きな方の為のビールでしょう。
好きな方にはこの深い苦味がフックとなり、やみつきになってしまうかもしれません。


食べ物の相性はヤッホーブルーイングの公式ホームページのように、カレー・餃子に合わせていいただいて良いです。
ただ私個人的にはゴーヤチャンプルー方式でビールを苦いゴーヤに見立てて、卵料理に合わせていただくのが良いように思います。
甘&苦MIXが、案外このビールの美味しい飲み方かと。
この方程式では無いですが、蕎麦なんかとも結構相性が良いです。


是非苦党辛党の本格的なお酒好きの皆様、試してみて下さい。
同じ上面発酵ビールとは言えギネススタウトのような濃厚な甘味は無いので、くれぐれも酒嫌いの方には飲ませないようにしましょう(笑)。


以上で今回のブログとさせていただきます。

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