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台湾のシングルモルトウイスキー

このブログでは、お酒を中心に時折グルメを混ぜながら、なるべくわかりやすい表現で、色々味わったものを紹介して行けたらと思います。


初回は台湾のウイスキーKAVALAN(カバラン)です。
ウイスキーが好きな方ならご存知かと思いますが、世界には5大ウイスキーというものがあり、それにあたるのがスコットランドアイルランド・日本・アメリカ・カナダになります。
通常の酒屋さんで販売している物も、大半はこの5国のウイスキーのみになります。
なので台湾のウイスキーというのは、非常に珍しい訳です。
このカバラン。2008年から販売を開始した、まだ新しいブランドです。ウイスキーは熟成させてからでないと販売出来ない酒であり、新しく会社を立ち上げるには非常にコストがかかります。

サントリーがその昔新規事業としてウイスキーを立ち上げようとした時に、初代工場長の竹鶴政孝さん(ニッカウイスキーの創始者)が本格派のスコッチにこだわり会社が傾きかけたのは有名なお話です。
他の酒類と違いこの辺りがウイスキーの製造販売の難しいところで、国がこの5国に片寄ってしまっているのもそんな背景があります。
そうした中での台湾ウイスキーカバランのチャレンジは、とても大きなチャレンジになるわけです。

このウイスキー更に凄いことに、雪山山脈の水を使用。原料から製造までオール台湾にこだわり、2年後の2010年にてスコットランドのバーンズ・ナイト(英紙タイムズ主催)のテイスティング大会にて地元銘柄を抑えて圧勝で優勝しています。
このメーカーの本気度が表れた、素晴らしい結果と言えるでしょう。
更に2011年IWSC金賞。
2012年IRSC金賞。
2014年IRSCとISCにてダブル金賞。
2015年にはWWAにてベストシングルモルト。IOWにてマスターディスティラーオブザイヤーを受賞するまでになっています。
本当に輝かしい実績です。


前置きが長くなりましたが、今回はこの台湾ウイスキーのテイスティングを書き込みたいと思います。

いただいたのはKAVALANシングルモルトウイスキーシェリーオークです。
数ある賞を受賞しているという事で、期待に胸を膨らませて飲みました。
飲み方はストレート・少し加水・トワイスアップ・ロック・ハイボールの5タイプで試飲しました。

タイプとすればサントリー山崎のヨーロッパ向けに出荷されている、山崎シェリーカスクに近い味わいです。丁寧なつくりは感じるものの、熟成期間も短いようでフレッシュな印象です。味とすれば現状山崎シェリーカスクの方が上でしょう。ちょうど妥当な表現をするならば、山崎のスタンダードをシェリーカスクにした感じでしょうか。酒精強化ワインのシェリー酒の甘く果実を思わせる上品な香りが、シングルモルトウイスキーに混じり合うもののまだ熟成感が低く、フレッシュでライトな味わいです。
飲み方とすればシェリー樽熟成の香りを生かす為に、少し加水・トワイスアップ・ハイボール辺りがこのウイスキーには合うと個人的には思います。
ただポテンシャルの高さは、充分に感じ取れる事が出来ました。
もう少し熟成を重ねれば、山崎の12年・18年クラスに肩を並べる味わいになるかもしれません。
ジャパニーズモルトに近いタイプという事もあり、日本人としては少し驚異も感じました。
いちウイスキーファンとすれば、また新たな楽しみが増えてとても好ましい事ですけどね。

まだ長期熟成物が無いのが少し寂しいですが、これから世界で活躍するウイスキーにきっとなって行くでしょう。
なるべく早く10年・12年熟成の物が飲める日が来る事を願っています。


今年は2017年なので来年辺りには…という期待も抱いて、今回のブログ掲載とさせていただきます。 f:id:fdtaka11:20170210200220j:plain